人体に眠るエネルギー

前回は『ヨーガの種類』をお伝えしました。

今回はその続きで『クンダリーニ・ヨーガ』についてです。

ヨーガにはいろいろな種類があると以前お伝えしました。

その中にクンダリーニ・ヨーガというものがあります。

クンダリーニ・ヨーガとは

『クンダリーニ・エネルギーを覚醒させ、コントロールし、ムクティ（解脱）を目指すヨーガ』

ということになります。

ではクンダリーニ・エネルギーとは何か？

ヨーガではチャクラの一つである、ムーラダーラチャクラ（脊髄最下部）に三回半とぐろを巻いた蛇のようなエネルギーが眠っているとされています。

これがクンダリーニ・エネルギーです。

このエネルギーを覚醒させるための具体的な方法がムーラバンダというテクニックです。

ムーラバンダとは簡単に言うと肛門を締め付けることを指します。

人間は死ぬと肛門の力が全て抜けてしまうといわれています。

つまり、肛門を締め付ける力は生命力の象徴といえます。

古来のヨーガ行者はこのことに目をつけ、生命力を高めるテクニックとしてムーラバンダを修行していたようです。

実は、このムーラバンダはクンダリーニ・エネルギーを覚醒させるテクニックでもあるのです。

覚醒技法として使う場合はムーラバンダで肛門を締め付けたまま、その状態をキープします。

この間、一切肛門が緩まないように保持させるのです。

このムーラバンダの状態を保持することをシャクティーチャーラニームドラーといい、クンダリーニ覚醒技法のことを指します。

肛門を締め付けたままの状態を保持することが出来ればクンダリーニ・エネルギーが覚醒し頭頂部に上昇するとされています。

その後、無事に頭頂部からエネルギーを抜くことが出来ればクンダリーニ覚醒技法であるシャクティーチャーラニームドラーが成就されたことになります。

そしてそのヨーガ行者は解脱することが出来るとされているのです。

これがクンダリーニ・ヨーガです。

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